お金の無い社会のある一日(ある若者)

ある若者の一日の出来事です。
朝8時に母親の朝食の準備の音で目を覚まします。


彼の職場は楽器の製造です。
朝9時からの出勤で昼1時まで働きます。
一日4時間で働く時間帯は自由に選べます。


彼は音楽が好きで友人とバンドを作って活動しています。
時には公園で、老人ホームや学校などで。


学校を卒業してからすでに5つ目の職場です。
大規模リサイクルセンターで物の循環を学び。
楽器の展示場で働き。
植林組合で木の種類を学ぶために山で働き。
木材の製材所で木から板になるまでの工程を学び。
良い音色を出すための楽器を作るために今の職場へ。


ほとんどの職場では一日4〜6時間の労働です。
だから
趣味の時間に充分時間をつくることが出来ます。


彼は仕事が終わると彼女と待ち合わせてレストランへ。
一時半からゆっくりと会話を楽しみながら。
彼女は同じバンドのメンバーです。
3時から母校の高等学校へ行って1時間半の演奏会です。


演奏会が終わってもバンドの仲間たちと楽しい時間です。
パソコンを囲んでメールを見るんです。
「私たちの学校にも来て下さい」とか
「祭りのイベントに来ていただけませんか?」とか
自分たちが必要とされていることに喜びを感じる時間です。


夕方は彼女と一緒にお好み焼きの材料を仕入れに市場へ。
自宅の家族と一緒にお好み焼きパーティーです。
生ビールで乾杯です。


食後
近所のカラオケに行ってみんなで大声を出して歌います。
家族でカラオケはたまにしか行かないけど歌の練習になります。
カラオケは主にバンドの練習に使ってます。


何をするにしてもすべて無料の社会です。
お金が存在しませんから。