名言を考える(9)

吉田松陰先生の名言の一部を取り上げて
考えてみます。


>人間が生まれつき持っているところの
 良心の命令、
 道理上かくせねばならぬという
 当為当然の道、
 それはすべて実行するのである。

これは
「使命」のことを言っているんでしょうね。
命が身体に宿り
命がやると決めたことを身体を使って行なう。
生まれた目的は使命を果たすことでしょうね。


>君子は何事に臨んでも、
 それが道理に合っているか否かと考えて、
 その上で行動する。
 小人は何事に臨んでも、
 それが利益になるか否かと考えて、
 その上で行動する。

これを読んで思い出したのが
「損得勘定」と「尊徳感情」です。
お金の要る交換社会の中で生きていると
損得勘定でものごとを考えるようになります。
これって当たり前なんですよね。
ところが
ボランティア精神というのがあります。
ボランティア活動は素晴らしいことですよね。
お金のない社会はボランティア社会です。


>人間には精気というものがあり、
 人それぞれに精気の量は決まっている。
 この精気なるものは抑制すべきである。
 抑制すればやがて溢出する力が大きく、
 ついに人間、狂にいたる。
 しかし、おのれの欲望を解放することによって、
 固有の気が衰え、
 ついに惰になり、
 物事を常識で考える人間になってしまう。

これを読んで思うのが
「小欲から大欲へ」と「鎮圧の開放」です。
「小欲から大欲へ」は
個人的な欲望が満たされれば
全体が良くなることを求めるようになります。
「鎮圧の開放」は
心の中にある恨み辛みなどの鬱積した感情を
エネルギーとして身体から開放することです。
海に向かって大声で叫ぶのは一つの方法です。


>決心して断行すれば、
 何ものもそれを妨げることはできない。
 大事なことを思い切って行おうとすれば、
 まずできるかできないかということを
 忘れなさい。

いろんな職場で提案をすることがありました。
「そんなことは出来ない」
と多数決で否決された時と
「ダメかも知れないけど可能性はあるよね」
と言ってもらった時があります。
「出来ない」と結論されたら
出来るための知恵も行動も無いんですよね。

ここで言う「大事なこと」とは
「やるべきこと」がほとんどだと思うんです。
「世界平和の実現」とかね。
世界平和は実現できないと思う人は多いです。
僕は実現できると思って提案書を書きました。


「世界平和提案書」
https://plaza.rakuten.co.jp/chienowa/5018/
「ユーチューブ用」
https://www.youtube.com/watch?v=B0F-eObp8UA