覚える努力とわかる努力

学校の勉強も資格を取ることも覚えることが必要です。
歳を取ると記憶力が悪くなるから困ったものです。(笑)

覚えることに努力しても無駄なこともあるんですよ。

自動車学校の指導員をやっていた時の話です。
生徒さんは大学生だったんだけどね。
コース図を持ってきてこう言うんです。
「カーブを曲がる時ハンドルをどのくらい回せばいいか?
カーブの手前では時速何キロまで落とせばいいか?
それを図面の中に書いてください」って。

僕は「書けん」って言いました。
そしたら・・・
「先生は不親切だ」って事務所に言いに行きましたよ。

何か技術を身につけようと思った時
簡単な方法やテクニックに興味を持つことがあるんです。
出来るだけ早く習得したいという気持ちがそうさせるんでしょう。
気持ちはわからんでもないけどね。

技は何度聞いても身につかないもんです。
覚えた通りに行かないんだから。
覚えたことを何度も経験して身につけることなんですね。
身につくことってわかっていることなんです。

知ってることよりわかっていることのほうが自信がつく。
わかることのほうに努力したほうが楽しいよね。
人生だって同じことが言えるよね。