小説の下書きを書いてみよう(2)

稔の頭の中には借金の二文字が住み着いてしまった。
借金をどうすれば良いのか?
自分の将来がどうなるのか考えるようになります。


「そうだ、お父さんに相談してみよう」と心の中でつぶやいてみたものの「どうせいつものようにお金の大切さを力説するんだろうな〜」と諦めてしまった。


とりあえずお母さんに聞いてみようと思った稔は台所へ向かった。
「ねえ、お母さん気になっていることがあるんだけどね」「なあに」「僕んちも国の借金を返してるの?」「え〜!そんなこと考えたことないわよ」「どうして?」「家のローンなら我が家の借金だけどね」「そうなの?」「確かに税金を増やして国の借金を埋めるみたいね」「あ!そっか〜」


稔は何かに気が付いたようです。
「消費税を上げるって言ってたけど国に収めるお金を増やして借金を返すことなんだ」「そうね、国の借金も家の借金も国民の生活が苦しくなるのは確かね」


お金があれば行きたい所にも行けるし欲しいものが自由に手に入るからお金は便利なものなのに、どうしてこんなに苦しまなきゃいけないのか疑問は広がっていった。


「こんな難しいことはインターネットで多くの人の意見を聞いてみたらどう?」お母さんもどう説明すればいいのかわからず稔に提案してみた。
稔の部屋には中古のパソコンがインターネットに繋がれていたのだ。


学校の授業でパソコンを使うことがあり、稔は中古でいいからと買ってもらっていた。
「インターネットで質問したら多くの人の意見も聞けるよね」
さっそく自分の部屋に戻った。


机の前に座ってパソコンの電源を入れながら「さあ、どんな所で何を質問したらいいんだろう?」
稔は不安だらけであった。