小説の下書きを書いてみよう(21)

世界平和が実現したらどんな世界なのか?
インターネットを活用して多くの人の意見を聞いてみることにした。
ところが
本当の世界平和を体験していないのに、世界平和はお金のない世界だということを知るとなおさらイメージが出来ないようだった。
そして「平和な世界は助け合いの社会ですと言えば嫌いな人は助けたくない」と言い。「みんなが食べたいだけ食べれば食料はいくらあっても足らないよ」と批判的なことも言われた。


助け合いの世界は困ったとき助け合うのは当たり前だが、すべてが無料の社会が助け合いの社会になっている。


「僕のブログではイメージできる人のコメントは無かったけどみなさんの所ではどうでしたか?」と栄治がコメントした。「僕は学校で友だちに話したら早くお金のない世界にして欲しいって言ってました」「私のブログでは世界平和はあこがれの世界だから早く実現して欲しいという意見が多かったです」と稔と美佐枝がコメントを書いた。


そこへ素子が参加した。「私のところも世界平和とお金のない世界の実現は急いで欲しいという要望が多かったですよ、皆さんの急ぐ理由は何でしょうね?」「それは僕も気になりますね」と栄治が書いた。


「チョットいいですか?」と久しぶりに幸夫が参加した。「いま演説の原稿を考えている最中なんですけどね、いきなりお金のない世界を強調するのではなく世界平和の実現を訴えて補足的にお金の流通をしないお金のない世界を提案しようと思っているんです」栄治が「そのほうが穏便に行きそうな気がしますね」とコメント。


幸夫は「でもね、お金のない世界になればいまの社会問題がどれくらい解決するのかも多くの人に知ってもらいたいですね」と補足した。「そうですよね、いまの社会問題なら誰もがわかる話だからお金のない世界の良さがわかってもらえますね」


お金のない世界になればお金の要る世界の悪いところがどれくらい解決できるのか?
そちらのほうも気になりはじめたようです。
稔も自分の知らない大人の世界に興味を持ち始めた。