小説の下書きです(41)

「そこで、みんなにお願いがあるんだ。インターネットを使って世界平和の提案書を拡散してもらいたいんだよ」「どうすれば良いんですか?」「スマホでもパソコンでも良いから提案書を見てもらえるように働きかけるんだよ。そして『僕たちの仲間が国連で演説できるように協力してください』ってね」「なんか難しいことでもするんじゃないかって思っていたけど、こんなことなら簡単だから誰もが出来ると思います」


教室の仲間たちは稔の提案に賛同して協力をしてくれることになった。
稔は帰宅するとさっそくインターネットを開いて仲間に報告文章を書き込んだ。


「みなさん、学校でクラス全員がインターネットで世界平和の提案書を拡散してくれることになりました」書き込んだあとしばらく待っていたが誰も書き込みが無かったので電源を切って宿題を済ませることにした。


数時間後インターネットでは素子と美佐枝が会話を始めていた。


「稔君ご苦労様。朗報をありがとう」「稔君が学校で活躍しているみたいですね」「そうね、提案書の拡散は私たちもやっているけど学校の仲間たちも参加してくれれば広がりは早いですね」


そして幸夫も栄治も会話に加わった。


「稔君やったじゃないか」「提案書の内容も良かったんじゃないですか?」「そうかな〜?」「そうですとも、あの内容だったら私も取り上げてもらえると思いましたよ」「ところで、稔君はどうしているんだろうね」「勉強もあるし大変でしょうね」「私たちも拡散以外に何か出来ることは無いかしら?」「幸夫さんが以前いろんな所に提案したことがあるって言われましたよね」「循環型システムの提案とか各政党やテレビ局に出したけどね」


「世界平和の提案書も出したらどうでしょう?」「みんなで出したら取り上げてもらえるかもしれませんね」「それぞれ分担して提案書を出しましょうよ」「そうですね、テレビ局と各政党、それに国連関係や世界平和を訴えている団体とかのホームページを探して一覧表にしてみましょうか?」「まずそれからですね」「こんにちは」「あら、稔さんこんにちは」


稔が参加した。
「次の作戦会議ですか?」「そうだよ、稔君が学校で頑張ってるから僕たち大人も頑張らなくっちゃね」「ありがとうございます。学校では先生が教育委員会へ提案するとかクラス全員がインターネットで拡散しようということになりました」「すごい成果だよね。だからこそ僕たちも頑張らないといけないよね」


世界平和の提案書が拡散され、政治家やテレビ局などに提案投稿されることになりました。