ほったらかしの愛情

大家族の生活を紹介するテレビ番組があるよね
子供達が10人くらい居るの
家の中はひっちゃかめっちゃかだね(笑)
お父さんもお母さんも子どもに付きっきりという訳には行かない
自然と子ども同士で助け合って何とか生きてる

僕は過保護に育ったからマザコンがけっこう続いたよ
何処に行くにも母親が付いて行くの
だから自分の事は自分で出来なかった
自動車学校で働いていた頃僕に似た男の子が居たよ
いつも母親が付いてくる
その時思ったね「社会人になったら本人が困るのに」って

本人のために何でも手を出す事が本人のためじゃない
それがわかるのが一人ぽっちになってからなんだよね
親心は複雑だね
ほったらかしは薄情だと思ってるから
ほったらかしの愛情もあるんだと早く気付かないと
一番困るのは親じゃなく子どもだね
神様も人間をほったらかしの愛情を使ってるのかな?

言われてわかったことなんだけど
本当はほったらかしじゃ無く見守るってことだよね

何でほったらかしを思ったかというと・・・
不耕起栽培の米作りをNHK教育テレビでやってたんです
以前言葉だけ聞いた事はあったんだけどね
田んぼを耕さない、おまけに冬期潅水(とうきかんすい)する
稲を刈ったあと冬の間水を田んぼの中に入れて虫を増やす
そして鳥が飛んできて糞を落とす草は生えにくく土が肥える

耕さないから手間が省けるし土が固いから稲の根が強くなる
稲が野生化するんだって
耕すと過保護に育つから弱い稲になり冷夏や台風に弱くなる
野生化の稲は冷夏や台風に強く化学肥料も農薬も要らない
ほったらかしで健康な稲が育つんですね

本当はほったらかしじゃないけど自然と共存の農法だよね
何でも過保護は良くないな〜
じっと見守る勇気も要るね