そして世界は変わった(病院編)

農家の仕事は春から夏にかけては草刈。
秋から冬にかけては山仕事がけっこうあるもんです。

ある日山で草や雑木を切るために斜面に上がったところ
足を滑らせて転落してしまい肩を打撲してしまった。

病院に行くにも治療代がもったいなくってね。
自分で治せると思って頑張ってみたもののどうにも痛くて・・。
わずかばかりのお金を持って病院へ行きました。
「おや、マー坊さん珍しいじゃないですか?
今日はどうされましたか?」
「あの〜山から落ちて肩が痛いんですけど」
「じゃあレントゲンを撮ってみましょう」
案の定肩に影が写っています。
「こりゃあ何じゃろう?」
医者にわからんもんが僕にわかるわけがない。
とりあえず遠赤治療してシップと痛み止めをもらった。
「あの〜治療費は?」
「あ〜マー坊さんならボランティア活動者だからいいです」
「え?この病院はこういうシステムなの?」

どうやらボランティア活動で社会貢献している人や団体を
国が援助しているシステムが出来上がっているようです。
無償で社会のために働いている人たちが健康でいられるように
万全の対策が講じられているんですね。

どんな病気でも回復するまでタダだったら?
安心して治療に専念できますよね。

食べ物を保証され健康にも保証されるんだったら・・・
宮沢賢治のような生き方は出来るんじゃないかしら。