心と対話「意識改革は必要ですか?」(4)

「意識改革を進めるにはどうすればいいの?」
「今が良くないのなら今を否定することなんだよ」
「今が良くないのはわかるけど今の何が?」
「原因は何なのかを知ることだね」


「原因って?」
「すべての現象は原因があるはずなんだよ」
「若いお父さんが赤ちゃんを殺した話があったね。
それは経済的に困ってイライラしてと言ってたよ」
「ほとんどの問題は突き詰めていくとお金なんだよ」


「じゃあ具体的にどうすればいいの?」
「テレビのニュースを見たとき、こう考えてみてごらん
『お金の無い社会だったら?』って」
「お金の無い社会だったらこんな犯罪も起きないってこと?」
「そうだ」
「それならイメージしやすいかもしれないね」


「そして、学校教育にも変革は要るよ」
「どうすればいいの?」
「知識を蓄える教育を減らして知恵を出し合う教育を取り入れる」
「例えば?」
「簡単に答えの出ない問題や宿題を出すんだよ」
「例えば?」
「『学校が楽しくなるにはどうすればいいか?』とか
『勉強を遊びながらするにはどうすればいいか?』とか
『人から感謝してもらえることは何だろう?』とかね」
「な〜るほど」


「知識は限界があるが知恵は限界がない
しかし、知識がなければ知恵は沸かない。
だから知識のための勉強と知恵のための教育は必要なんだよ」
「知識も知恵も必要なんだね〜」


「それはそうと、お金の無い社会にこだわっているけど
お金に対してどう思ってるの?」
「拝金主義者は『お金は神様からの贈り物』と言い
 廃金主義者は『お金は悪魔からの贈り物』と言う」
「ハハハハ・・・廃金主義者ね」
「笑うな!
大いなる存在から見ればお金は子供に与えたおもちゃと同じだよ」