お金のない社会は大人の社会

「お金の要る社会は義務教育のような社会だって
言ってたような気がする(笑)」
「お金がないと生きていけないという制限の中で
いかにして生存していくかを学ぶことと言えるね」


「お金を稼ぐために働かなければいけない
日本に限らず納税という義務が課せられるんだよね」
「お金を手に入れるためにいかに犠牲が多いことか」


「子どもが『宿題があるから』と言えばお手伝いが
免除されるという変な決まりごとがあるように
お父さんが『お仕事だから』と言えば子どもとの
約束が免除されるような決まりごとがある(笑)」


「お金を稼ぐことが義務になっているんだよ」
「義務を果たすためには許されることが多いんだね」


「その反面おかしなこともあるんだよ」
「どんなこと?」
「お金さえ稼げば働かなくても許されるってこと」
「働かなくてもお金は稼げるの?」
「そうだよ、マネーゲームっていうやつね」
「お金で遊ぶの?」
「そうだよ、お金さえあれば働かなくても良いってこと」
「変な社会なんだね」


「そしてボランティア活動というのがあってね
活動をしている人たちは尊敬されているんだ」
「ボランティア活動って?」
「お金という報酬を貰わないで働くことだよ」
「見返りを求めないで働くって素晴らしいね」


「だからお金のない社会は大人の社会と言えるんだよ」
「ボランティア活動と同じなんだね」
「そうだよ、見返りを求めない人たちばかりなんだよ」
「奪い合いから与え合いの社会へと言うことなんだね」


「『子どもは得るために知恵を使い
大人は与えるために知恵を使う』そう言うことだ」


早く義務教育を卒業したいですね。