未来を語り合う(前半)

いろんな人が集まって意見交換しました。

       未来を語り合う


「どんな未来を想像しますか?」
「未来を悲観視する人もいれば
 未来を楽観視する人もいるよね」
「未来は人の心で決まり
 人の行動で決まるって言うからね」


「未来を悲観的に見る人の心はどうなんだろう?
プラス思考よりマイナス思考が強いのかな?」
「いろんな意見があっても良いよね」
「プラス思考が良いと言われても
 プラス思考になれる根拠みたいなものが要るよ」
「たしかに
 不安を解消するための根拠があれば
 プラス思考になることも簡単だと思うよ」


「ところで
 不安材料って何でしょう?」
「未来を悲観視する人も楽観視する人も
 共通点はあるよね」
「いつまでも同じ状態は続かない」ってこと?」
諸行無常ね」


・しょぎょうむじょう【諸行無常
仏教の根本主張である三法印の一。
世の中の一切のものは常に変化し生滅して、
永久不変なものはないということ。
(ヤフー辞書より)


「富を持つものは
いつまでもこの富はあるとは限らない。
今まで積み上げてきた努力家は
 過去の実績がパーになってしまうのではないか?
 とかね」
「仕事も結婚も子育ても健康も
 今の社会環境から見ると不安材料にはなるよね」
「だから
アベノミクスを頼って景気回復を望むんだよね」


「これだけ人間が進化しているのに
 景気が人間の生活を左右するなんておかしいよ」
「だから
 景気に左右されない生き方をする人も増えてるよ」
「自給自足をする人ね」
「自給自足をしても
 お金を持っていないと生活は出来やしないよ」


「結局、お金がないと何も出来ないじゃないか」
「だから
お金のない社会にしなければいけないんだよ」
「お金の要る社会でも不安だし
お金のない社会でも不安だし
どちらの社会が良いんだろう?」


「お金の要る社会の利点はあるけどね
お金のない社会の利点のほうが多いんだよ」
「働くことも結婚も子育ても健康維持も
ずいぶん変わるんだろうね」
「個人的にも地域的にも国家的にも世界的にも
 地球的にも良いことがわかるよ」
「なんだかワクワクする話になりそうね♪」


「富のある人や地位や名誉のある人は
 未来に不安はあると思うよ」
「なぜ、そう思うの?」
「一生懸命働いて
 将来のためにお金を貯めている人や
 せっかく築いた
 地位や名誉が無くなるのが怖いんじゃない?」


「地位や名誉は他人からの評価だよね。
 生き方や考え方さえ間違わなければ
 どんな未来でも評価は変わらないと思うよ」
「地位や名誉に執着さえなければ
 他人の評価は変わらないってことね」


「問題は富だ。(笑)
 富はなぜ必要だと思うんだろう?」
「富の目的は?」
「衣食住が満たされて肉体的、精神的に安定させることかな?」
「それが幸せでいられる基準でもあるんだろうね」


「じゃあ
 衣食住が満たされていれば
 富に執着することも無くなるってこと?
 欲望が満たされれば執着は取れるの?」
「そう言えば
 マズローの欲望の五段階ってあったよね」


「生理的欲求」
「安全への欲求」
「所属と愛の欲求」
「承認欲求」
自己実現
「自己超越」


「衣食住が満たされたら富は必要ないよ。
 次なる欲望は
 自分の生き方次第で満たされるものだからね」
「富も地位や名誉にこだわらなくても
 安心して暮らせるのならひとまず安心ね(笑)」


「お金が無いと生きていけない社会は
お金を求めることに意識が集中するからね
欲望を満たすためにお金を求める
お金がないと幸せになれないという洗脳だね」
「お金の要る社会が続く限り無くならないね(笑)」


「だから
 お金のない社会へすることが大切なんだ」
「生きることに不安のない生活が
 すべてのスタートになると思うよ」
「欲望も進化するってことかな?」


「必要な物が得られなくなる恐れもあるけど
 今持っている物が失ってしまう恐れもあるよ」
「肉体を失ってしまうという
 死を免れることは誰にもできないけどね(笑)」


「自分が所有するいろんな物や財産が気になるよ」
「物や財産はなぜ必要だと思うの?」
「そりゃあ・・・・?
 楽しい人生にするためじゃないの?」
「じゃあ人生が終わる時は必要ないわけね」
「・・・そうね。?
 自分にとって必要でも他人は必要ないか(笑)」


「そうよ。
 だからね
 所有権なんて必要ないのよ」
「所有権がないと誰かに奪われるかも?」
「所有権が無くても使用権があれば良いんじゃない?」


「使用権って?」
「その人が使っている間はその人のものってこと
 その人が死んだり「要らない」って言うまでは
 誰もその人の使用権を侵害してはならない」
「それなら安心して使い続けることが出来るよね」


「その代わり
 管理義務は必要よ」
「管理義務って?」
「家も土地も車も舟も家具も・・・
 使っている人が管理しなければならないの」
「管理できなかったら?」
「そうなると没収ね。
 他に必要とする人が使用権を得ることになる」


「今のお金の要る社会では所有権があるよね。
 その所有権のお陰で耕作放棄地が増えたり
 ゴミ屋敷が増えたり、放置自転車が増えたりね」
「物も土地も自分の体と同じように考えないとね
 生きている間は使っている人が管理する
 それも大切にってことよね」


「人生を楽しく健康的に暮らしていければ
 お金も所有権も必要ないってことだね」
「どんな物もすべて自然からの資源で作った物
 未来の人たちのためにもすべて無駄にできないね」
「今さえ良ければいい
 自分さえ良ければいい
 もうそれは許されないことなのよね」


「未来のためにも今を大切にしなさいってことね」
「今までのやり方で今という結果になったんだね
 今が良くないから今を変えるってことなんだ」
「そうね」


「失って困ると言えば「仕事」もあるよ。
 いつまでも今の仕事がるわけじゃないしね」
「失業者も多いし、契約社員やアルバイトが多いし
 仕事を探してもなかなか無いってね」
「仕事が無いという不安はなぜでしょう?」


「仕事が無いから困るんじゃないと思うよ
 収入が無いから困るんだと思う」
「そうよね〜
 お金持ちは仕事が無くても豪邸に住んでるわけだし」
「景気が良くなっても失業者が無くなる訳じゃないよ」
「明るい未来は景気に関係ない社会が必要ね」


「ところで
仕事って何だろう?」


・しごと【仕事】大辞林 第三版の解説.
〔動詞「する」の連用形「し」に「こと(事)」の付いた語。
「仕」は当て字〕
1 するべきこと。しなければならないこと。
2 生計を立てるために従事する勤め。職業


「働くと言うのは仕事をするってこと?」
「そうね。
 同じことじゃない?」
「仕事をするのはお金を稼ぐって感じじゃない?
 働くのは周りの人の役に立つとか
 傍(はた)の人が楽になることをするって言うよ」


「なんだかね〜(笑)
 今の社会って
 お金を稼がなきゃ働いたことにならないよ」
「だから
 仕事が無いことが困ることなんだよね」
「本当に仕事は無いの?」


「お金の要る社会とお金のない社会では
 仕事の種類が違っているんだと思うよ」
「お金の要る社会では
 お金が儲かりさえすれば仕事と言えるしね
 お金のない社会では
 人や社会のためになることはすべて仕事と言えるよ」


「じゃあ、ボランティアはすべて仕事と言えるんだね」
「ボランティアは素晴らしい行為だと言われたけど
 お金のない社会はみんな素晴らしい行為をするんだね」
「病気や怪我で働けない人はどうなんだろう?
 お金さえあればサービスも受けられるけど
 お金を払うことで罪悪感もないしね」


「お金のない社会では社会のための行為が働くこと
 子育ても病気や怪我の治療も社会のためだと思うよ」
「じゃあ一人住まいのお婆ちゃんの話し相手になるのも
 社会のためになるんだ♪」
「お金のない社会ってお金を稼がなくてもいいから
 一人一人の個人を活かす生き方ができるって感じね」


「仕事の話が出たついでに聞きたいけど
 働く時間とか転職とか失業とかあるの?」
「お金の要る社会から見ると
 お金のない未来はすごくシンプルだよ」
「無くなる仕事は増えるんでしょうね
 金融業とか(笑)」
「銀行、保険会社、証券会社、信託会社、
 クレジット会社、消費者金融会社などなど
 そこで働く人も建物も要らなくなるわよね」


「働くところが少なくなって
 働く人たちが増えてくるとどうなるの?」
「簡単なことよ。
 一人当たりの労働時間が少なくなるってことね」
「生活に必要なものを作ることが出来さえすれば
 医療や教育、介護が充実するってこと?」
「働く時間が少なくなって
 医療や介護が充実すれば健康で長生きできる
 良いじゃないですか」


「あとは娯楽ね」
「で?
 働く時間は少なくなるってどのくらい?」
「一日あたり4時間もあれば充分じゃない?」


「そうよね。
 勤務時間帯も自由に選べるし
 通勤ラッシュも無くなるし
 単身赴任も無くなるし
 転職も自由だし・・・・」
「お金のない社会ってすごいじゃないですか」
「働くことが楽しい社会が理想社会よね
 頑張ることが楽しくなりそうね」