小説の下書きを書いてみよう(24)

難民問題も中国の原発問題もどうにもならい。
そこへ稔が「中国漁船が日本の周りで魚をいっぱい獲って困るって言ってました。それと尖閣諸島が取られるって」「領土問題もあるわね」


栄治がこれに続けてコメントを書いた。
「中国の計画を検索したんだけどね、2050年までに日本を含む東南アジアは中国の管理下に、そして日本をチベット自治区のように日本自治区にするそうです」「それは私も見たことがあるわ、これを実現するために南沙諸島に軍事基地を作ったり、経済的に権限を握ったり国連での発言権を持ったりしているんでしょうね」


「あの〜、こういうことはよくわからないんですけど戦争がおきるんですか?」稔が不安そうにコメントした。「自国の都合の良いように経済を発展させようと思えば軍隊を大きくしたり核を持ったりして他国を服従させることに力を注ぐでしょうね」


「だからお金の要る経済をやめさせないといけないってことなんですか?」「そうね、早く世界平和の実現が求められるのは自分たちのためでもあるんですよ」「戦争をしないという平和条約を結んでも本当の世界平和にはなれないんですね?」「そうよ、平和条約って軍隊を持っても良いけどお互いに戦争をしませんという約束ですからね」「約束っていつまでも守られる保証なんてないですよね」


「平和条約のように直接戦争や暴力をしない平和を消極的平和主義って言うんだそうですよ」「と言うと、積極的平和主義ってあるんですか?」「はい、貧困や飢餓、政治的抑圧、格差や差別などのない穏やかな生活ができる状態を積極的平和主義と言うんです」「なんだか、以前総理大臣が言っていた積極的平和主義と違いますね」「武力を強化して平和を守ることを言っていたようですね」


参加者は誰も戦争を体験したことはないけどニュースで戦争や紛争で殺し合いをしていること難民にならざるを得ない状況を見ていると日本も巻き込まれるのではないかと不安が募るのでした。


「核を無くそうとか、原発を無くそうとかいろんな無くす活動をしなくても世界平和とお金のない世界が解決してくれるんですね?」「そうなのよ」


稔はこれで世界平和とお金のない世界の必要性をひしひしと感じた。
そして早く実現しないと取り返しのつかないことになるのではないかと。


素子が「中国と言えば中国経済の危機問題が話題になってるわね」「考えてみればこれだけ世界がグローバル化したんだから世界同時の経済危機は免れないんでしょうね」美佐枝も同じ意見を書いた。


「ますますお金のない世界を実現させたいです」
稔がポツリとコメントした。


そこへ素子が切り出した「個人レベルで考えて答えが出せる話じゃないですね。稔君が言ったようにもう一つの世界を作るために急がなきゃいけないってことですね」