「ところで腹が減ったの~」
「久しぶりにいっぱい話したからだよ(笑)」
「お母さんはどうした?」
「同窓会があるからって夕方まで帰らないよ」
「なんか食べるものは無いんか?」
「大きな鍋にカレーが作ってあるから勝手に食べてって」
「そっか~そりゃあええの~」
「じゃあ僕が皿に入れてくるね」
「じゃあ頼もうか」
「お待たせ~♪」
「お~美味そうじゃの~」
「いただきま~す」
「こりゃあええの~」
「お爺ちゃんは今年は田植えをしなかったって聞いたよ」
「それなんじゃがの~去年の米が虫にやられての~参ったんじゃ」
「それでやめたの?」
「そうなんじゃ。一回やめてみようかと思っての」
「じゃあ今年のお米はスーパーで買わなきゃいけないんだね?」
「悪いの~」
「お爺ちゃんのお米は美味しいのにね。残念だな~」
「そりゃあそうと食料不足になるかもしれんぞ」
「どうして?」
「田んぼがどんどん無くなって行きようるんじゃ」
「どうして無くなるの?」