生き方は考え方より変化しにくいもんだね

公共広告機構はいつもいいメッセージを発表してくれます。
近ごろは「しっているを、しているへ」をよく聞きますね。

『環境のために、いま、できること。
しっているだけじゃ、もう、すまされない。
これからは、自分の「しっている」ことを、
いつも「している」ことへ。』

こんなこととっくに知ってますよね。
知ってるからこそ考えるんです。
「今を変えなきゃいけない」って。

でもね「生き方」まで変えなきゃ変化しないんですよ。

生き方が変わらないのは何故だかわかりますか?
人間の生き方はシステムの中で決まってしまうんです。

毎月の給料は会社の利益に貢献していただける。
商売はたくさん売れて収入を得る。
経済システムの中で生きてる限り無視はできないんですね。

思い出したことがあります。
米軍基地で働いている友達です。
ジェット機の騒音も困った問題だけどね。
平和を望む彼は軍隊を否定しています。
基地が無くなればいいと願ってはいるけど無いと困る。
収入減が無くなって生活ができないからです。

環境運動をやっている友人は化学工場で働いています。
合成洗剤や化学薬品の原料を作る工場です。
永年働いているから辞めるに辞められません。

知人は自動販売機の会社に勤めています。
彼も温暖化を止めたいと思っています。
でも自動販売機がたくさん使われないと困ります。

女房の実家は米を作る農家です。
近辺の農家は会社員をしながらの兼業農家です。
中には農業をやめて会社勤めでお米を買ってる人もいます。

レジ袋を使わない。
電気をこまめに消す。
風呂の残り湯で洗濯する。
牛乳パックのリサイクル
しっているけど……
環境のために、いま、できること。

これで温暖化は止まるんだろうか?
この程度じゃムリだと知っているのに。

生き方まで変えるには何が必要だと思いますか?