利益を上げるために働く(六つ目の職場)

六つ目の職場は商工会議所の保険会社でした。
商売をする人たちの生命保険の管理です。


新しい保険を勧誘することも
現在の保険を見直してもらうのも
有利な保険を提供するために働きます。


聞こえはいいけどね。
本当は保険会社が儲けるために働くんです。
詳しいことは書かないけど
変換なんかはお客さんが損する感じです。


保険会社の仕事は初めてじゃないけど
助け合いの基本を考えさせられる仕事です。
お金が無いと助け合いが出来ない社会なんて
困ったもんですよ。


出来るだけ多くの保険料を集め
保険会社で働く人は多くの給料をもらい
資産運用してお金を増やす。
良いことだと教わっても
罪悪感が無くならないんです。


保険を勧めるとき
節税のための保険を勧めます。
儲かれば税金を多く払います。
税金を払うくらいなら保険を勧めて
少しでも自分の利益になるように勧めるんです。


税金は報酬に見合った社会への恩返しです。
節税は?
聞こえはいいけどね。
僕に言わせると合法的な脱税ですよ。(笑)


保険会社は「相互扶助(そうごふじょ)」の精神で作られました。
相互扶助とは?
互いに助け合うこと。互助。
やはり助け合いにお金は必要なんですね。


本当は人の心と人の行動で助け合いは出来るのに。


生保は一年間がタイムリミットでした。
わずかな期間だったけどお金の裏側を学んだ気がします。


会社に利益を与えられない社員は辞めさせられます。
誰かの役に立つだけではダメなんです。
それが資本主義社会です。