心と対話「意識改革は必要ですか?」(1)

この世に生まれて多くの矛盾に気が付いた。
「言ってることとやっていることが違う」
とか
「夢を持ちなさいと言っておきながらムリだと言う」
「政府の批判ばかり言って改善しようとしない」


「意識改革の必要性ってわかるか?」
「何となくわかるけど・・・」
「この人間社会は今の人間の意識で成り立っている」
「そりゃあ人間社会だからね」


「社会の矛盾を無くすには意識を変える必要があるんだよ」
「でも、意識って簡単に変わることは出来ないと思うよ」
「人間の意識は変わるきっかけが必要なんだよね」
明治維新とか世界大戦とか?」


「人間の意識が変わらないと世界は変わらないと言うけど
世界が変われば人間の意識も変わるんだよ」
「社会はこうあるべきだと言う意識が変わるのは難しいよ」
「人間の欲望が社会の矛盾を引き起こしているんだよ」
「人間の欲望は無くすことは出来ないし無いと困るよ」
「無欲になることが大切じゃないんだよ」
「よく我欲を捨てなさいとか言われるじゃないか」


「欲望の種類を変えなきゃいけないんだよ」
「小欲より大欲が大事だって言われたことはあるけどね」
「それも大事だけどね、得を得ることより徳を得ること」
「あの尊徳感情っていうやつね(笑)」


「お前なんか見返りがないと何もしないじゃないか」
「そりゃあお金という報酬がないと困るからだよ」
「問題はそこだね」
「報酬を得ることが問題?」
「報酬を得ることが問題ではなくその仕組みなんだよ」
「報酬を得られないと何もしないというシステムだから?」
「それもあるけどね、お金が無いと機能しないシステムだから」
「お金は人間が考えた最高のアイテムだと聞いたことがあるよ」


「お金が無いと生きていくことすら出来ないじゃないか」
「たしかにそうだけど」
「そして、もう一つ大きな問題が所有権なんだよ」
「人間の所有欲が社会発展の原動力になっていると思うよ」
「それを正しいことだと思うことが今の世界を壊しているんだ」