大きな勘違い「お陰様です」

「こんなに文明が発達したのは誰のお蔭?」
「それはお金の存在は欠かせないでしょう」
「お金が無かったら文明は発達しなかった?」
「そうね〜、やっぱりお金のお蔭でしょう」


「お金が無かったら野菜も作れなかった?」
「そうね〜、やっぱりお金のお蔭でしょう」
「お金を畑に撒くと野菜は出来るの?」
「お金で種を買うのよ」
「人が畑に種を撒くから野菜が出来るんだよね」


「本当にお金のお蔭なの?」
「何が?」
「文明が発達したのはお金のお蔭なの?」
「そうよ」
「本当はお金ではなく人のお蔭でしょ?」
「だって、お金がないと何も出来ないわよ」
「それって、変じゃない?」
「何が?」
「お金がないと何も出来ない人間って変よ」


「お金が無くなると文化は発達しないと思うよ」
「原始的な生活に戻るってことなの?」
「そうよ、お金の存在は文化の象徴みたいね」
「バカなこと言わないでよ」
「だって〜、お金は最大の発明じゃないの」


「本当に進化した文化はね、お金が無いのよ」
「お金が無くても文化は維持できるの?」
「自然と共存することが進化した文化なのよ」
「自然と共存するとお金は無くなるの?」
「すべての資源は自然からでしょ?」
「そうね」
「自然界にお金を払う人はいるの?」
「いないわね(笑)」