手放せば分かち合える

「すべての人に平等にあるものは何?」
「一人ひとりに与えられた命かな?」
「一人に一つの命が与えられた♪」


「それなのに飢餓や貧困がなくならない」
「奪い合えば足りないが分かち合えば余るって
誰かがそう言っているのを聞いたことがあるよ」


「お金なんかいくらでも作れるんだから
貧困なんか無くなるはずなのにね(笑)」
「そうだね(笑)」
「お金が限られた量しかないのなら預貯金や
高収入を得ることは奪い合いの最たるものだね(笑)」


「お金のない社会になれば分かち合いはできるの?」
「分かち合いを実現させるには何が必要だと思う?」
「さあ?」
「手放すことなんだよ」
「何を手放すの?」
「お金だよ」


「なぜお金を手放さなきゃいけないの?」
「それはね、お金は執着の原因なんだよ」
「なぜ、お金は執着の原因になるの?」
「お金がないと生きていけないという執着」


「だって、お金がないと生活が出来ないじゃないか」
「本当にそう思うのか?」
「・・・・・」


「生活のために何が要るの?」
「衣食住って言うくらいだからね、着るものでしょ?
食べるもの、住む所が必要じゃないか」
「いま、お金の話は出てこなかったよ(笑)」
「そうだね(笑)」


「お金がないと何も出来ないシステムの中では
衣食住を満たすためにお金が要るんだよ」
「なるほどね」
「皆が『お金を手放そう』って言ったらどうなる?」
「それは・・・・・出来るかな?」


「では、一つの方法を提案してみようか。国民全員が
『国民の預貯金すべてを外国との取引に使ってください
その代わり日本国内ではすべて無料にしてください』と
宣言したら」


「まず、日本が世界に先駆けてモデルを作るの?」
「そうだよ、日本国内では空気や水と同じように
すべての生産物やサービスを無料にするんだよ」


「日本に無いものは外国からお金を使って買うの?」
「そうだよ、日本が一つの家族という考え方ね♪」
「それが、いずれ世界が一つの家族となるんだね?」
「そう言うこと」


「手放す勇気はどうすれば良いんだろう?」