生きることが楽しい社会2(会話シリーズ)

「お金の要る社会では売れない物は作れない」
「そうだよね、売るために作っている(笑)」
「資本主義社会は消費社会と言われるくらいだから」


「お金のない社会では作る楽しみってあるの?」
「作るって生産のことだよね」


・せいさん【生産】(ヤフー辞書より)
1 生活に必要な物資などをつくりだすこと。
 「米を―する」「大量―」
2 人間が自然に働きかけ、財・サービスを
 つくりだし、または採取・育成する活動。
3 出産。しょうさん。


「出産はさておき、物作りを考えてみようか(笑)」
「自分が出来ることで社会貢献することが必要って
言っていたよね?」
「お金のない社会での必要条件だね」
「自分が作ってみたい物は自由に作れるの?」
「そうだよ」


「社会の役に立つものじゃないと意味ないよね」
「そりゃあそうでしょ、自分専用だったら趣味だよ」
「お金のない社会だったら頑張らなくなるって
いろんな人が言っていたよ」
「お金が儲かるから頑張れる人はそうだろうね(笑)」


「お金のない社会の頑張るきっかけはお金ではなく
自分が認められたいって欲望だと思うよ」
「世の中の人たちをビックリさせるような発明とかね」


「食べれば食べるほど健康になれる野菜作りとかね♪」
「魚なんか養殖場がいっぱい出来て、魚釣りの好きな
子どもや家族連れで収穫をするとかね(笑)」
「これが趣味と実益を兼ねるって言うやつね(笑)」


「人手が多いから山林も整備されて木を使った
家造りや薪ストーブなんかが流行るだろうね」
「電気なんか無公害の自家発電が当たり前になるから
エアコンも気兼ねなく使えるよね」
「電気製品も機種は減るだろうね」
「本当に良いものしか作らなくなるからね」


「資源の無駄がなくなるってことだよね」
「そう言えば大規模リサイクルセンターはすごいよ」
「すべての生産物が回収されて再利用されるんだよね」
「完全循環型社会の実現だからね」

「作る楽しみはもっともっとあるよ」


「近ごろ天災が多くなってきたけど・・
お金のない社会の災害対策はどうなるの?」
「天災を無くすことは出来ないけど
天災から被害を抑えることは出来るよ」


「大震災や大津波が予測されているよね
大災害は防ぎようがないんじゃないの?」
「お金の要る社会では移動が困難なんだよ
お金のない社会では移動が簡単に出来るからね」


「移動が簡単って?」
「お金のない社会では所有権と言うのがないの
だから必要な集団移転はすぐにでも出来るんだよ」
「予測される大震災が起きる場所と時期がわかれば
希望者を安全地域へ自由に移住してもらうんだよ」


「大都会の人口密度が減るだけで危険度は減るね」
「完全に無人地帯には出来ないだろうけどね」


「避難と言えば酷暑日なんか必要だと思うよ」
「集中豪雨なんかと同じに考えたほうがいいね」
「集会所や体育館って不便じゃないの?」
「お金のない社会ではもっと楽しいよ」


「避難場所が楽しい場所なの?」
「そうなんだよ」
「何々?」
「お金のない社会では娯楽設備が増えるんだよ」
「仕事量が減るから?(笑)」
「それもあるけどね」
「避難場所として作るんだよ」


「どういうこと?」
「映画館、ゲームセンター、演芸場や保養所など
多くの人が集まって楽しめる所が避難場所なんだよ」
「これなら避難したくなるよね(笑)」


「施設を頑丈に作って震災でも壊れないように
みんなが集まれば安心できるし退屈しない」
「いいですね〜♪」
「これってお金の要る社会でも出来るんじゃ?」
「ムリムリ、お金のかかることはやらないよ(笑)」



「お金のない社会での映画や音楽はどうなるの?」
「プロとアマの垣根がなくなるよ
今の映画会社や音楽制作所は継続するだろうけど
本格的なアマが多くなって楽しみが増えると思うよ」


「ユーチューブのような利用者が活躍するの?」
「そうだよ、人気のアーチストは音楽製作所が
取り上げてくれてテレビにも出演したりしてね(笑)」
「すべてが無料の社会だからいくら聞いてもタダ(笑)」


「音楽に限らず絵画やお笑いや映画作りも
専門家が評価してくれれば第一線で働けるよね」
「そのためには専門学校が出来るといいね」


職業訓練所のような専門学校はいっぱい出来るよ」
「エンタメ専用の学校ね」
「それもだけどね、仕事に合わせた専門学校だよ」


「日本の伝統芸や伝統文化の保存のための学校?」
「そうだよ、素晴らしい技術は存続させなきゃね」
「お金のない社会って本当に必要なものは
いつまでも存続するために頑張ることが出来るんだね」


「存続で思い出したけど地方の祭りも盛んになるね」
「街でも田舎でも楽しいことはいっぱいある(笑)」


「見ることも楽しいけど、参加することが楽しいよ」
「子どもたちの夢も大きく膨らむんだろうね♪」
「可能性が高くなると大人たちも応援したくなるよ」
「子どもも大人もワクワクする社会は明るいね(笑)」



「お金のない社会の物の流れはどうなるの?」
地産地消が基本だよ」
「そうすれば輸送のムダが省けるよね」
「農作物は出来るだけ多くを生産したほうがいいね」


「作りすぎたらムダじゃないの?」
「そうじゃないよ、農作物が作れない所もあるでしょ?
異常気象や大雨で生産できない所にも流用出来るしね」
「自国の自給率を100%にする必用はあるよね」


「それでも余る程出来たらどうするの?」
「余った生産物は外国へ上げればいいんだよ」
「おすそ分けって感じね♪」


「あらゆる生産物も地産地消が良いんじゃないの?」
「そうだね、電気製品も車なども今まで通りに作るけど
大規模リサイクルセンターが各地にあると便利になるよ」


「どのようになるの?」
「大規模リサイクルセンターはすべての製品を回収する
そして再利用できるものはすべてそこから物が流れる」


「中古品も新品同様のレベルだったら問題ないよね」
「資源を無駄にしないことも大切なんだけどね
人の意識を変えることにも役に立っているんだよ」


「新品同様と人の意識改革のつながりは?」
「物も人も早いうちにメンテナンスをやるとね
故障も病気もない健康な状態でいられるんだよ」
「壊れるまで使うんじゃないってことね?」
「壊れないように大切にするってことだよ」


「こまめなメンテナンスはお金がかかるからね」
「だから、お金のない社会では・・・・ね(笑)」
「うん、わかるよ(笑)」