本音君と建て前君の不思議な会話

この世には「本音」と「建前」が共存する社会です。
いろんな場面で
「本音と建前で考えてみたら?」
本音君と建前君が語り合ってみました。
2009年1月の日記です。


    「本音君と建て前君の不思議な会話」


ほん‐ね【本音】
1 本来の音色。本当の音色。2 本心からいう言葉。
たて‐まえ【立前/建前】
1 原則として立てている方針。表向きの考え。


本音君は本心の言葉を話してくれます。
建前君は思いの言葉を話してくれます。


本音君:山に入ると不法投棄が目立つよね。
建前君:決められた所へ捨てなきゃいけないよね。
本音君:決められた所なら捨てても良いの?
建前君:そりゃあ法律で決められたことだからね。


本音君:法律で決められた所ってどんな所なの?
建前君:県知事が認可した処分場でね山間部や
    海岸など人家がほとんど無い所みたいだよ。


本音君:不法投棄と処分場の投棄の違いはあるの?
建前君:決められた所以外で捨てられると汚染の
    場所が広がって困ることが多いからね。


本音君:でもね山間部で廃棄物を埋めてしまうと
    土壌汚染や地下水の汚染が広がって将来困るよ。
建前君:確かに将来どうなるかを確認してないよね。


本音君:合法的な不法投棄って知ってる?
建前君:何となく矛盾している言葉だけど。(笑)


本音君:認可を受けている処分場でも捨てては
    いけないものを捨てる行為を言うんだよ。
建前君:捨ててはいけないものは捨てないでしょう?


本音君:廃棄物の回収業者が分別に経費と時間が
    かかるからごちゃ混ぜにして捨てるんだよ。
    あれは絶対許せないよ。
建前君:経費がかかることはやりたくないんだよね。


本音君:利益を上げるために環境汚染が許される。
   それが経済活動優先の一番困った問題だと思うよ。
建前君:法律を守ることで良いんじゃないか?
本音君:人間の作った法律を守りさえすれば
    何をやっても良いと言うことが問題なんだけどね。


本音君:それにまだ使える物でもいっぱい捨ててる。
    もったいないと思うんだけどね。
建前君:みんなが新しい物を欲しがるからだと思うよ。


本音君:何で小刻みに新しい物を売るんだろう?
建前君:そりゃあ利益を上げないと会社が成り立たない
   し、給料も少しずつ上げていかないといけないし。


本音君:人間は何を大切にしたらいいのか知らないの?
建前君:やっぱり経済を優先するんだろうな〜。
   景気を回復すれば何もかもうまくいくと思ってるんだから。