小説の下書きを書いてみよう(17)

「おや、珍しいわね若い女性じゃないですか、よろしいですよ。私は60歳の主婦です素子(もとこ)と言います。よろしくお願いしますね」「はじめまして、美佐枝と申します。初めから読んでるわけじゃないけどユニセフで検索してみたら世界平和の話題のようなので私も参加したくて来ました。よろしくお願いします」「よろしくね」


素子は女性の参加で少し嬉しくなった。
「ほかの男性たちはまだ思案中なのかしら、しばらく二人でお話しましょうか」「ありがとうございます」「ところで美佐枝さんはユニセフと関係がおありなんですか?」「一時期、飢餓や貧困を無くす活動をしていてユニセフにも募金をしていました」「素晴らしいわね、いまも続けていらっしゃるの?」「残念ながらいまはやっていないんです」


「そうですの?いろいろ訳ありのようですね」「世界中で募金活動も支援活動も多くの人が頑張っているんですけど、世界が平和にならないのが辛いんです」「そうよね、温暖化も戦争も貧困も解決しないのが不思議に思っていたわ」


「こんにちは、新しい人が参加されているんですね。僕は稔と言います、12歳の6年生です。ここでいろいろ勉強しています。よろしくお願いします」「26歳のOLで美佐枝と言います。こちらこそよろしくお願いします」「みさえさんですか?どこかで聞いた名前ですね」「はい、時々『おい、みさえ』と呼ばれます(笑)」「クレヨンしんちゃんじゃないですか♪」


「こんにちは、にぎやかですね。美佐枝さんこんにちは、僕は23歳の会社員で栄治と言います、よろしくお願いします」「こちらこそよろしくお願いします」「みなさんこんにちは、久しぶりです。美佐枝さんこんにちは、僕は40歳契約社員している幸夫と言います、よろしくお願いします」「みなさんご丁寧にありがとうございます、よろしくお願いします」


不思議と意気投合して何かが始まりました。
それは
世界平和という共通のキーワードがあるようです。


稔が新しく参加した美佐枝に興味を持って聞いてみた「飢餓や貧困を無くすために募金活動をされていたんですか?」「そうです、いくら募金をしても解決しないから違う方法が良いんじゃないかって思うようになったんです」「それで思い出したんですけど、夏休みに愛は地球を救うというテレビ番組で募金活動をしているのに温暖化で地球が苦しんでいるんですよね」


「稔君は的確に見てるね」幸夫が感心してコメントを入れた。「僕が生まれる前から続けているのに地球が救われていないのはなぜなんだろう?」栄治も疑問を書いた。そこへ素子が「それはいまの経済活動が問題だと思うわね」とお金の要る世界の欠点を書いた。


幸夫が大規模リサイクルセンターの提案をした時思ったことを書いた。「お金の要る世界ではお金をいくら使っても問題が解決することが出来ないんだと思うよ」「やっぱり、もう一つの世界を作るほうが良いかもしれないわね、ところで2〜3日休憩があったけどどなたか案は出ましたか?」素子が進行役になった。


美佐枝がさっそくコメントを入れた。
「やはり先日稔君が提案したもう一つの世界を考えたほうがいいと思います」「美佐枝さんはなぜそう思うの?」「現実を知れば知るほど難しいことを感じるんです」


美佐枝は現実の中に潜む何かを感じているようです。