爺ちゃんとミノル(6)

「自然というのはの~、悪うなるのは早いけど良くなることには時間がかかるんじゃ」
「人間の病気みたいなもの?」
「ほ~例えがええの(笑)」
「そう?(笑)」
「大雨や洪水で田畑が壊れることもあるから食糧不足は覚悟をしたほうがええの」
「世界中で水不足になったら食糧不足になるって言ってたよ」
「異常気象というのは不思議なもんじゃの~」
 
 
「食品ロスも無くそうって言ってたね」
「食べ物を無駄にしてはいけんのは誰もが知っているはずじゃ」
「それなのにいっぱい捨てているんだって」
「なぜ捨てなきゃいけないかわかるか?」
「いっぱい作り過ぎるから?」
「それもあるの~」
「他にもあるの?」
「お店の売れ残りが多いんじゃないのか?」
 
 
「テレビで見たよ売れ残りを集めて処分しているって」
「売れ残りがゼロになったらすごいと思わんか?」
「そんなこと出来るの?」
「その日のうちにすべて無料で配るんじゃ」
「タダで配るの?お爺ちゃんらしい発想だね(笑)」