爺ちゃんとミノル(127)

「そうなんじゃ。空気と同じようなもんじゃのう」
「どういうこと?」
「自分の周りの空気だけきれいにするんじゃのうて全体の空気をきれいにしたほうがええっちゅうことなんじゃ」
「あ~そういうことか」
「全体が良うなりゃあ自分も良うなるっちゅうことじゃのう」
「自分も全体の中にあるからなんだね?」
 
 
「そうなんじゃ。全体主義個人主義っちゅうのがあるけどの」
「チョット待って全体主義とか個人主義って何?」
全体主義っちゅうのはのう、全体のためにゃあ個人の自由を認めんっちゅうことで、個人主義っちゅうのは個人の権利や自由を尊重するっちゅうことなんじゃ」
「それなら個人を尊重した全体主義っていうのはどう?」
「それが一番ええことじゃのう(笑)」
 
 
「やっぱりお金の要る社会って世界平和は難しいと思う」
「そうじゃのう奪い合いやら騙し合いやら多いからのう」
「それはお金のない社会でもあるんじゃないの?」
「誰もが普通に生活が出来て本当の自分が楽しめる社会にすりゃあええと思うがのう(笑)」