爺ちゃんとミノル(128)

「そうだね。お金があることが当たり前の社会だからこれを否定すると反発が起きるんだろうね」
「そうじゃのう。ミノルでもお金の要る社会が当たり前じゃと思っちょったんじゃからのう(笑)」
「これからどうすれば良いんだろう?」
「簡単な方法があるど」
「簡単な方法って?」
「それはの。未来の自分になるんじゃ」
「未来の自分?」
 
 
「未来のミノルはどんなミノルになっちょると思うか?」
「お金で困ることのない社会になって世界が平和になって楽しい生活をしてる・・・かな?(笑)」
「それでええんじゃ。その未来のミノルになってものごとを考えるんじゃ」
「どんなことを考えるの?」
「ミノルが望む世界がどのように実現したか?想像して見るんじゃ」
「なんだか変な感じ(笑)」
 
 
「歴史を習った事があるじゃろう?」
「うん」
「今のミノルが過去の歴史を見るように。未来のミノルが今から未来に起きることを見るって感じじゃ」
「未来を想像するってこと?」