爺ちゃんとミノル(129)

「未来を想像するんじゃのうて、未来から過去である今からの未来を見るんじゃ」
「想像することと同じことじゃないか(笑)」
「やることは同じじゃけどの(笑)歴史を作っていくということなんじゃ」
「なんだか未来日記みたい(笑)」
 
 
「そうじゃのう(笑)夢や理想に向かって行くんじゃのうて夢や理想の世界の自分が導いてくれるって感じじゃ」
「未来を知らない僕じゃなくて未来を知ってる僕がどうしたら良いかを考えるんだね」
「そういうこっちゃ(笑)」
「未来の自分が過去を思い出すって感じかもしれないね(笑)」
「未来を思い出すっちゅうのも面白いのう(笑)」
 
 
「僕が未来を思い出すってどうすれば良いんだろう?」
「簡単なことじゃないけどの(笑)こんなふうに考えたらどうじゃろう?」
「どんなふうに?」
「ミノルはまだ12年しか生きちょらんじゃろう?」
「うん」
「ミノルが生まれる前を想像するんじゃ」
「難しそう(笑)」
「お爺ちゃんは生まれて70年以上過ぎちょるからのう(笑)」
「お爺ちゃんより僕のほうが生まれる前を覚えてるかもしれないって?(笑)」
「そうじゃ(笑)」