爺ちゃんとミノル(12)

「高所恐怖症だから(笑)」
「そっか~、そうじゃろうの、お爺ちゃんも同じじゃ(笑)」
「お爺ちゃんもそうなの(笑)」
「そう言やあ星空が好きじゃったの~」
「うん、お爺ちゃんの撮った天体写真を見るのも好きだったよ」
「そっか~、嬉しいのう」
 
 
「ミノルこんなことを考えたことはないか?」
「こんなことって?」
「お金を稼がんでも好きな仕事をしたいって」
「それは趣味のことじゃないの?」
 
 
「趣味は仕事じゃないからの」
「好きなことは仕事にならないってお父さんが言ってたよ」
「仕事はお金を稼ぐこと好きなことは趣味でやること。それが普通じゃからの~」
「だから友だちは好きなことでお金を稼ぐ仕事を選ぶんだね」
「そうじゃの~。お金を稼がんでも生活できる社会なら誰もが好きな仕事を選ぶんじゃがの」
「そんな夢のような社会が出来たら良いな」
 
 
「それに近い社会は出来るぞ」
「ホント?」
「みんなが作ろうと思えばがじゃが(笑)」
「それってどんな社会なの?」