大切なものを手放すとどうなる?

「これから世界が変わろうとするのに
自分はどう変わればいいのか知ってる?」
「誰にもわからないと思うよ」
「なぜなの?」
「世界がどうなるのかわからないからよ」

「今のままではいけないことはわかるけど
これからどう生きればいいのか?」
「まず、考え方を変えることからかな?」
「どんな考え方なの?」

「あなた、死んだことある?」
「滅相もない、生まれてからまだ死んでないよ」
「そりゃあそうよね(笑)」
「死んだらわかるの?」
「そうね」
「死ななくてもわかる方法はあるの?」
「あるわよ」
「教えて♪」

「身内で死んだ人はいるの?」
「両親はもう亡くなったけどね」
「無くなるとき何か持って行った?」
「とんでもない、体も置いて行ったよ」
「当然よね(笑)」
「・・・」
「何を言いたいかわかる?」
「・・・」
「大切なものをすべて置いて行くのよ」
「・・・」
「執着を取りなさいってこと」

・しゅうちゃく【執着】(ヤフー辞書より)
一つのことに心をとらわれて、
そこから離れられないこと。「金に―する」

「執着を取るのは難しいんじゃないの?」
「執着心という感情を変えるには
思考という考え方を変えるだけでは難しいね」
「だからどうすればいいの?」
「自分が死ぬときの状況をイメージするのよ」
「だから身近な人の死別を思い出すわけ?」
「そうよ」

「自分が大切にしておいた表彰状も写真も
思い出の交換日記も地位も名誉もすべてだね」
「そしてお金も財産と言われる所有物もね」

「形のあるもの形のないものすべてなんだね」
「そうね」
「だってまだお金の要る社会なんだから困るよ」

「心の準備をすることが大切なのよ」
「考え方を変えることが心の準備になるの?」
「そうよ」
「どう変えるの?」
「所有の放棄ね」
「自分の物を手放すってことなの?」
「自分の物だけど自分専用にしないってことなの」
「他の人とシェアするってこと?」

「シェアしてもいいけど、自分が使用している間
は自分専用でいいの」
「使用しなくなったら?」
「まだ使えるものなら誰かが使うのよ」
「使えなくなったら処分するってことね」

「体も心も身軽にしておいたほうがいいのよ」
「執着を取ると身軽になれるんだ」
「おぼれそうになったら沈まないように身軽に
運気も上昇するには身軽になったほうがいい(笑)
次元が上がるとき身軽になったほうが
上昇気流の乗りやすい(笑)」

「本当に大切なものは何だろう?」
「それはね『徳』だよ」
「徳は荷物にならないんだよね」
「徳をいっぱい集めると得をするの(笑)」
 
「どうやって徳を集めるの?」
「自分自身を活かすことよ」
「どうやって?」
「他の人や社会のために自分を活用することよ」
「自分を手放すってこと?」
「大きなヒントを見つけたね♪」