お金のない社会は地球さんが喜ぶ

「何でやねん、地球さんが喜ぶって?」
「不法投棄と合法的不法投棄、合法投棄って知ってる?」


「不法投棄なら時々テレビのニュースで見たよ
でも合法的不法投棄って何?」
「山間部にある産業廃棄物処分場のことだよ」


「知事の認可を受けた埋立処分場のことでしょ?」
「人間が許可しても地球さんは許可しないよ」
「そっか〜」
「不法投棄で自然が汚されるのと同じことなんだよ」


「不法投棄を取り締まったり廃棄物の回収で
けっこうお金は使われているらしいね」
「そんなお金があるのなら投棄場所を作ればいいのに」
「投棄場所って?」
「ここなら自由に捨ててもいいですよって所だよ」


「あ!わかった、大規模リサイクルセンターでしょ?」
「そうだよ(笑)」
「お金の要る社会でもできたはずでしょ?」
「それは無理なんだよ」


「なぜ無理なの?」
「回収にお金はかかる、分解にお金がかかる
再利用するためにお金はかかるし新製品が売れなくなる」
「経済的には使い捨てがコストもかからず良いんだよ」
「大量生産・大量消費・大量廃棄は経済の鉄則だね(涙)」


「お金のない社会の便利なところは必要なことや
やるべきことは何でも自由にできるってことなんだよ」


「大規模リサイクルセンターの役割は何なの?」
「すべての生産物の使わなくなったものを回収する所で
そこでは修理できるもの、部品として再利用するもの
溶解して原料として再利用するものに分類するんだよ」


「それでも再利用できないゴミは出るんでしょ?」
「最終的なゴミは無害化して焼却したり土に戻すんだよ」
「それなら地球さんは許可するでしょう♪」


「地球さんと言えば資源の無駄は多いよね」
「電気製品も車も機種や車種が多すぎると思わないか?」
「たしかに」
「部品も規格を統一して互換性が出来たほうがいいね」


「お金儲けのために作っているから無駄が多いよね」
「良いものを作りたいと願って作れば良いんだけどね」
「それと資源を無駄にしないってことね(笑)」