6、お金のない世界での不安、疑問、解決策

お金のない世界での不安、疑問、解決策
 (未知の世界に対する不安や疑問を解決する方法)


いろんな人に
「あなたが思う疑問は何でしょう?」と質問をしました。
お金のない世界は未知の世界ですから当然ですよね。
けっこうありますが一部だけ書いてみます。


>お金は便利な道具だから無くせない
>物々交換の社会に戻るのはイヤだ
>お金がないと何も手に入らないし何も作れない
>自給自足は誰でも出来るわけがない
>生きるための蓄財をお金が果たしてくれる

☆これらの疑問は
お金のない世界は物々交換の世界だと誤解しています。
すべてが無料の世界だから物々交換は存在しませんね。


>誰も働かなくなるんじゃないか?
>人の欲望を限りなく許すことになれば
 堕落する社会になる。
>楽な仕事を選ぶ人が増えてくる
>危険な仕事や汚れる仕事をする人がいない
>頑張る人と怠ける人の差別化が出来ないから
 不公平社会になる

☆働いても働かなくても良い社会なら?
遊んでいても罪悪感を感じません。
しかも
遊んでばかりは楽しくないんです。
働きたくなるんですよ。
「自分を活かす」ことが楽しくなるんです。
本当に危険な仕事で誰もやりたくない仕事なら?
犯罪者にしてもらえば良いんです。


ポルポト政権のような
 「原始共産主義社会」になるのが怖い

☆これも誤解されていますね。
お金のない世界は独裁者も権力者も居ないです。


>お金でトラブルを解決できたことが出来なくなる

☆これは相互の話し合いしかないでしょうね。
みんなの意見を聞きたいところですね。


>大量生産・大量消費・大量廃棄が加速される?

☆お金のない世界では
環境に良いもの
健康に良いもの
必要なものを必要な量しか作りません。
しかも
大規模リサイクルセンターで100%回収して
資源を無駄なく使います。


>日本だけお金のない社会は不可能
>世界同時にお金のない社会にすることは不可能

☆日本だけなら
貢献ポイントという地域通貨を使う方法で
徐々にお金を使わないシステムを作ることが出来ます。
そして
国連を中心とした世界中の国と地域が参加する
国際支援団を日本が提案して実践すれば可能です。


>お金のない世界では所有権が気になります

☆所有権についてこういう会話があります。

「自分のものは自分の都合の良いように使いたい。
 それが出来るのが所有権の利点かもしれません」

「自分が管理できなくても所有権が無くならない。
 それが一番の問題ですか?」
「そうですね。本当に自由に使いたいだけなら
 使用権(占有権)だけで良いと思うんです」

「使用権とは?」
「自分が使っている間だけ誰にも邪魔されないで
 自由に使うことが出来る権利です」
「使わなくなったら?」
「使用者が『もう使わない』と言った時や
 管理できなくなった時点で公のものになります」

「所有権を無くすためには
 使用権を保証することが大切なんですね?」
「そうですね。多くのものを所有する人たちが
 使用権だけで納得してくれればいいんだけどね」

「自分で管理できなくなれば手放したくなりますよ」
「使用権は移譲できるんでしょう?」
「後継者がいれば当然できますね」


勉強会ではもっと多くの疑問が出ます。
それらを
解決するために知恵を出し合うのが大切ですね。