小説の下書きを書いてみよう(29)

「僕もこのシステムは素晴らしいと思いましたよ」「これからの資源の使い方はこのシステムは大切だと思いました」と栄治と美佐枝がコメントした。
「ところで、このシステムの規模は世界中同じなの?」と素子が問いかけた。


「国や地域によって生活様式が違うから現状に合わせて作れば良いと思いますよ」「早い話が循環型システムになればいいんですよね」と稔が意見を書いた。


稔も地球全体のことがイメージできるようになったようです。


美佐枝が温暖化について「一つ質問して良いですか?温暖化対策にも触れているけど、効果はあるのかしら?」「CО2削減に限って考えてみたんですけどね、大規模リサイクルセンターの活躍で新規の生産が少なくなって生産工場の活動が減ると思うんです」「それはエネルギーが分散されるだけで両方あわせれば同じじゃないですか?」「専門的なことはわかりませんが大規模に生産するより小規模で生産するほうが公害を減らせる技術は可能だと思うんです」


考えてみればゴミの焼却でも大量のゴミより少量のゴミのほうが公害を起こさないシステムは作りやすいです。


「それに電化をもっと推進するべきだと思うんです」「どうしてですか?今は出来るだけ節電をするようにしているけど」「電気を使うことがいけないのではなく電気の発電方法が温暖化を助長しているんです」「どういうことですか?」稔を初めみんなが疑問を投げかけました。


排気ガスが出る自動車より電気自動車が良いでしょ?」「はい」「石油や石炭や天然ガスを使った発電より水力や風力発電が良いでしょ?」「はい」「もしも、もしもですよ。フリーエネルギーが一般化して各家庭で発電できれば良いでしょ?」「もちろんです」


この頃はフリーエネルギーは賛否両論あったものの一部で使われていました。


「各工場も大規模リサイクルセンターも出来るだけ電気モーターを採用すれば温暖化ガスを極力出さないように出来ると思うんです」「そうですね、素晴らしい提案だと思うわ」「大規模リサイクルセンターの実現がいままでの生産方法にも改善を促すってことですね」「そう言うことです」


大規模リサイクルセンターの実現はいろんな分野を改善していくきっかけになるようです。


そして稔が「僕んちでも電気が自由に作れるようになると電気代を気にしないで良いんですよね?」「でも、遅くまで起きてちゃダメよ」と素子が釘を刺した。「はい」


経済活動はコストを第一に考えるけどコストを考えなければ良いことが沢山おきそうです。
それに生産に必要な資源やエネルギーの問題も解決する手がかりが見つかるのでしょう。


自動車やバイクもエンジンからモーターへ全面的に移行する計画も持ち上がっているようで、部品製造の会社も激減すれば今より少ない資源で生産可能になりそうです。