小説の下書きを書いてみよう(25)

頭の中が混乱した状況の中で美佐枝がコメントした。
「お金のない世界は世界平和とともに実現すると思うけど稔君が言ったようにもう一つの世界をイメージしてみませんか?」「はい、僕が提案したことなのにイメージがまだはっきり湧いていないです」


「まず世界が平和になったときのイメージを書いてみませんか?」「そうですね、世界平和は今とどう違うのかを知っておくのも良いですね」栄治も平和な世界について知りたくなった。


インターネットは便利なもので検索すればすぐわかる。
国語辞典で「平和」とは?
1、戦争もなく世の中が穏やかである・こと(さま)。
2、争いや心配事もなく穏やかである・こと(さま)。


「稔君、平和の意味はわかりましたか?」「はい、なんとなくわかりました」「では、世界中が平和になったらどんな状態なのかをみんなで考えましょう」と素子が提案した。


それぞれがブログで意見を聞いた内容や自分たちが思いついたことを書き出した。

・生活に必要な衣食住が足りている。

・民族の文化や風習が守られている。

・すべての子供たちに教育が行き渡っている。

・水や空気がきれいである。

・生活用品の資源が完全循環型システムである。

・「人が喜ぶことをしよう」が教育の基本。

・支え合うために必要な教育をしている。

・働くことが楽しい社会。

・生まれて良かった生きていて良かったと思える。

・食べ物は健康に良いものしか作らない。

・エンジンからモーターの車に変わってる。

・発電はすべて害のない自然エネルギーで作る。

・世界中どこにも自由に安心して旅行が出来る。

・どんな製品もどこの国で作っても品質が高い。

・世界中が行ってみたい観光地になる。



そこで素子が「まだまだあるみたいですが、おもしろいコメントがあればまた追加することにして、世界中の人たちがこれらの生活が出来るために何をどのようにしたら良いのかを考えてみたいですね」「それが一番大切なことかもしれませんね」「国連で演説するための原稿を書いている幸夫さんの支えにもなりそうですよ」美佐枝と栄治がコメントを入れた。


「稔君も考えてみてね」
「はい、考えてみます」