本音君と建前君:案ずるより産むが難し

本音君:ねえねえいつも疑問に思うんだけどね。
 理想を語ると「そんなこと無理だ」という人が多い。
 しかも現状を批判する人も多いんだけどね〜。
建前君:夢を実現することを恐がっているのかもね。

本音君:夢を実現させることをなぜ恐がるの?
建前君:現実と夢とのギャップがあるでしょ?
 現実の自分が夢が実現した時の自分をイメージ
 出来ないと思うよ。

本音君:「案ずるより産むが易し」
 案(あん)ずるより産むが易(やす)し
 物事はあれこれ心配するより実行してみれば 
 案外たやすいものだ。
 そう言うことわざだってあるじゃないか。
建前君:それは似て非なるものだと思うよ。

建前君:現実から夢の実現まで以外と簡単に
 可能かもしれないけどね。
 夢の実現からの自分の生き方に自信が持てない。
 早い話が「自分を変えることが出来ない」ということ。
本音君:「自分が変われば周りが変わる」って言うけど
 「自分は変えたくないけど周りを変えたい」と
 思っていること?

建前君:理想を語ったり人の意見を批判することは
 自分を変えないで周りを変えるという行為なんだよ。
本音君:だから世間では「本音と建前」があるの?

建前君:身近な話で言えば「大掃除」「募金」。
 みんなで大掃除をすればきれいになるから賛成。
 でも自分はやりたくない。
 みんながお金を出し合えば貧困はなくなる。
 でも自分がお金を出すのはやりたくない。
本音君:面倒臭いのが本音なんだね〜。

建前君:面倒臭い人でも楽しく生きていける社会。
 それが実現出来るとおもしろいかもね。
本音君:それは簡単に実現出来るよ。
 お金が無いと生きていけない社会はお金を
 稼ぐことが仕事だけどね。
 お金の無い社会だったらお金を稼ぐ必要が無い。
 自分が出来ることで社会貢献できれば何でもOK.
 自分が出来ることが仕事なんだから楽しいよ。