お金のない社会は体験で学ぶ

「お金のない社会なら勉強の内容も変わるよね?」
「経済の仕組みを学ぶことはないよね(笑)」
「理科も算数も国語も社会ももっと簡単がいいな」
「教室の中だけではなく体験学習が増えるだろうね」


「百聞は一見に如かずと言われたことがあるけど」
「確かに、いくら聞いても一度見れば理解は早いね
でもね
百見は一体験に如かずという言葉もあるからね」


「体験しなきゃわからないことは多いよね?」
「喜怒哀楽の感情は体験しない限り無理だからね」
「どんな体験をしたらいいんだろう?」
「人がやりたがらないこともやっておきたいね」


「学級委員とかトイレ掃除の当番とか?」
「そうだね、人としてどう生きるかも学べるね」


「大人になってもいろんな仕事をしたほうがいいよね」
「お金の要る社会なら営業とか接客がいい勉強だよ」
「相手の立場で考えるクセがつくんだね」


「いろんな人の気持ちを考えて生きているとね
不思議なことが起きてくるんだよ」
「どんなこと?」
「相手の気持ちがよくわかるの」
「空気を読むってよく言うけど心を読むって感じ?」
「そうね、表現はいろいろだけどまだ次があるんだよ」


「次って?」
「いろんな人の立場を経験しているから
自分の中にいろんな人の立場の自分がいるの」
「・・・・?」
「自分一人でも多くの人と会話できるってことよ(笑)」


「そりゃあ便利だ(笑)」
「そして・・・」
「そして? まだ次があるの?」
「うん、自分以外の存在とお話する練習が出来る♪」


「自分以外とお話できるといいよね」
「単なる便利だという訳じゃないからね」
「ほかに何かあるの?」
「宇宙は一つだと感じるんだよ」


「宇宙は一つだと感じるって?」
「宇宙は自分だということ」
「誰でも宇宙の一部だって知ってるじゃないか」
「知っているのに戦争や殺人をするのはなぜ?」


「一人一人自分を主張しているから?」
「そうだよ、知ることより感じることが大切なんだよ」
「すべてを自分の事のように感じることなんだね」
「そういうこと」
「いいな〜、こんなの学校じゃ教えないよね(笑)」


「人が進化するためには体験で学ぶことが必要なんだ」
「気付くことは大切だって聞いたことがあるよ」
「そうだね、気付きは成長のきっかけを作るからね♪」