2013年の
『夏休みの妄想日記大募集』に投稿した日記です。
<僕が変われば世界が変わる「お金のない世界」>
魚釣りが好きな若者がいました。
引退した漁師から小さな船をもらって毎日釣り遊びです。
いろんな魚を釣っては近所のおばちゃんにわけてあげます。
おばちゃんたちはとても喜んで食事に招待してくれます。
だから若者は食べることに苦労しません。
心優しい若者は可愛いお嫁さんと結婚しました。
その噂話を農家の若者が聞いて試してみたくなり
形の悪い無農薬野菜を街に持って行ってタダで配りました。
街のおばちゃんたちは若者にもらった魚をプレゼント。
農家の若者は新鮮なお魚を食べることが出来ました。
若者の声かけで街の生ゴミを農家で使うことになり
街と農家の循環型社会が実現しました。
若いお医者さんが「僕も何かしたい」と言いはじめました。
病院が休みの時や仕事が終わった夕方などは
お歳よりのいるおうちや老人ホームへ往診に出かけます。
経験を積むことで本当の医療を勉強するためです。
勉強のためだからすべて無料診療です。
訪問先では皆さん喜んでくれて帰る時はお土産がいっぱい。
そのお医者さんを応援しようと製薬会社が名乗りを上げました。
患者さんの症状にあった薬を作ろうと副作用のない薬の開発です。
しかも薬の無料配布です。
その熱意は総合病院まで伝わり低所得者の無料診療が実現しました。
歌手を夢見る若い女性は歌の練習を兼ねて老人ホームや
街の中の公民館などいろんな施設に人を集めて
友達と一緒にライブをやりました。
回数を重ねるごとに歌が上手になり百貨店に呼ばれます。
百貨店ではワンフロアーすべてをライブ会場になって
お客さんに喜ばれています。
百貨店のオーナーが言いました。
「私も何か社会貢献したい」と。
いろいろ考えたあげく・・・
「売れないすべての商品を無料配布しよう」と。
すべての生産工場や卸し問屋さんに協力してもらって
廃棄処分予定の消費期限内の出来そこない商品を無料で
わけてもらってそれをお客さんに。
どんな仕事でもすべてとつながっているんですね。
一人が「タダでいいよ」って言えば「じゃあ僕も」って。
お金がもらえるからするんじゃないんです。
してあげたいからするんです。
「無料でいいから僕の出来ることをやらせてください」
たったその一言でいいんですよ。
みんながそれをやれば素敵な社会になるんじゃないですか?
素敵な社会は「お金のない社会」です。
自分が出来ることで社会貢献すればお金は要らないんです。
だって
すべての人がボランティアで働くんだから。
そして
一人当たりの労働時間は一日4時間です。
自由な時間は増えて
旅行へ行くのも無料です。
レストランで食事をするのも無料です。
お金なんか存在しないんだからね。
お金がなくても助け合って生きていける社会。
「僕が変われば世界が変わる」
世界は僕たちが作っているんだからね。
(2013年7月31日の日記より)