爺ちゃんとミノル(9)

「ねえ、お爺ちゃん山の中で暮らしていて寂しくないの?」
「ほ~しばらく考えたことがないの~。ところで寂しいってなんじゃ?」
「寂しいって知らないの?」
「寂しいという意味は知っちょるがの~、寂しいと思うことがわからんのじゃ」
「僕は友だちといる時は楽しいよ。一人ぽっちでいる時は寂しいね」
「そっか~、一人でゲームをしている時はどうじゃ?」
 
 
「寂しくないかも」
「そうじゃろう?楽しい時間は寂しゅうはないじゃろうが」
「そうだね(笑)」
「お爺ちゃんも楽しい時間が寂しくないんじゃ」
「山の中では楽しいの?」
 
 
「山の中だけじゃないど、自分が健康でいろんなことが出来ることが楽しんじゃ」
「何でだろう?」
「それはな・・・そのうちわかるじゃろう(笑)」
「教えてよ(笑)」
「いっぱい勉強していっぱい経験してそれをどうやったら楽しめるか知恵を出すんじゃ」
「ふんふん・・勉強しなきゃいけないんだね」
「知識は道具なんじゃ、いっぱい道具を持っちょるといろんなことが出来るんじゃ」