爺ちゃんとミノル(16)

「そうじゃろう。所有物を自由に使ってもええってことじゃろう?」
「うん」
「じゃあ使用権というのを検索してみ」
「わかった。え~とね・・・長い文章だよ(笑)」
「じゃあわかりやすい所だけ読んでみ」
「え~とね、通常使用権はもう少し弱い権利で商標権者に使用を許容してもらったにすぎず、独占的使用までは認められないって」
 
 
「これを読んで何がわかったか?」
「物を売ったり買ったりする時は所有権がいるけど使うだけだったら使用権で良いと思った」
「そうか、そこまでわかったか。すごいの~」
「それでお爺ちゃんはさっき預かり物って言ったんだね?」
「そうなんじゃ。わしが生きている間だけ使わせてもらっているんじゃ。そしてお前たちのために管理しているってことなんじゃ」
「そうなの?それなら大切に使うってことなんだね」
「所有権があるから自分の土地にゴミを捨てたりゴミ屋敷なんかが増えるんじゃ」