爺ちゃんとミノル(22)

「それはの、世界が一つの家族のような関係を作るんじゃ」
「なぜ家族のようになればいいの?」
「家族じゃったらお金のやり取りなんかせんじゃろうが」
「そういうことか(笑)」
「お前なんか家の中で勝手に冷蔵庫の中のジュースを飲むじゃろうが」
「うん。お金なんか払わないよ(笑)」
「それが出来ればええんじゃがの~」
「簡単には出来そうもないよ」
 
 
「じゃあこのように考えて見るのはどうじゃ」
「どう考えるの?」
「地球が一つの家なんじゃ。一つの家族じゃからの。それぞれの国は部屋と考える」
「なるほど。部屋の壁が国境ってことだね?」
「そうじゃ。それぞれの部屋には資源が多い所とか技術の優れた住人もいればその反対もある」
「あ!わかった。みんなで困っている人を助けるの?」
「それは今でも国連や平和団体がやりょうるじゃろう。そうじゃのうて困る人がおらん社会を作るんじゃ」
「困る人がいない社会って?」