爺ちゃんとミノル(24)

「互いが仲良しじゃったら戦争なんか起きんじゃろうが」
「そうだね」
「仲良しだけじゃのうて、互いが必要とし合う関係がもっとええんじゃ」
「互いが必要とし合う関係って?」
 
 
「社会の中の関係とよう似ちょるんじゃ」
「なんだか話が違うような(笑)」
「同じじゃ。ええか?電気を作る人たち、服を作る人たち、靴を作る人たち、野菜を作る人たち」
「わかった!いろんな人たちがいるから社会が成り立つって言いたいの?」
「そうじゃ、ようわかったの。日本は資源が少ない国じゃ、外国の資源に頼らんにゃあいけん」
「そっか~互いの国が頼ったり頼れられたりする関係と言うことなんだね?」
「さすがにわしの孫じゃ(笑)」
 
 
「今はお金さえ払えば何でも買うことが出来るけどお金のない人や国は何も手に入らないから困っている人や国がいるってことなんだね」
「そういうことなんじゃ。じゃからお金のやり取りをせんでもみんなが衣食住が満たされる社会を作ればええんじゃ」
「それが出来れば言うことなしだね」