爺ちゃんとミノル(80)

「初めて試しにやってみたことなんじゃけどの」
「どんなこと?」
「台所にあったお塩を使ったんじゃ」
「どんな塩?」
「天然塩じゃない普通の塩じゃがの。二つの皿に少しずつ入れるんじゃ」
「それで?」
 
 
「転写器の上に丸い印が二つあるんじゃが片方に一つ目の皿を置いてもう一つの丸印の所へ右手を置いてスイッチを入れる」
「それで何か起きるの?」
「いや何も起きん(笑)それを二分くらいして終わってからその塩を舐めてみたんじゃ」
「まさかその塩が甘くなるとか(笑)」
「そりゃあないど(笑)いつもの塩辛い塩じゃった(笑)」
「それでもう一つの皿の塩はどうしたの?」
 
 
「そこなんじゃ。それがじゃの~・・二度と舐めたくないすっごく辛い塩なんじゃ」
「それっていつもの塩辛い塩なんでしょ?」
「そうなんじゃ。なんでこね~違うんじゃろうって聞いたんじゃ」
「そしたら?」
「右手から自分の情報が塩に入ったって言うんじゃ」
「そんなことってあるの?」