爺ちゃんとミノル(81)

「不思議じゃろうが」
「それでもっと夢中になったの?」
「そうなんじゃ。それで波動転写器を買うたど(笑)」
「え~!すごいじゃないか。今でもあるの?」
「あるど。時々使ようるけどの」
「やっぱり何かに転写してるの?」
「今は時々気回しっちゅうのをやりょうるど」
「きまわしって?」
 
 
「自分の体の中の気の巡りを良うするんじゃ」
「きのめぐりって?」
「体の中には血が流れる血管があるじゃろ?」
「うん。知ってるよ」
「体の中に血管だけじゃのうて経絡っちゅうのがあるんじゃ」
「けいらくって?」
「難しいことはわからんからお爺ちゃんが知っちょる程度で言うど?」
「うん。良いよ。僕も詳しく言われるとわからないから(笑)」
 
 
「経絡っちゅうのは気が流れる道なんじゃ」
「きって?」
「元気とか天気とか言うじゃろうが」
「良くわからないけど何となくわかるような(笑)」
「経絡が体の表面に現れたのがツボなんじゃ」
「ツボって指で押さえる所?」