爺ちゃんとミノル(37)

「今まで世の中を良くするために政治家になったのに良うなってないじゃろうが」
「そう言われればそうだよね」
「何で良うならんかわかるか?」
「それは・・・僕にはわからないよ(笑)」
「それはの~お金がないと何も出来ん社会じゃからなんじゃ」
「やっぱりそれなの?(笑)」
「政治はお金を使う経済活動で成り立っているんじゃ」
「それはこのあいだ聞いたよね」
 
 
「政治家によって政策が違うのはお金の使い方の違いでもあるんじゃ」
「道路や橋を作るにも老人の医療介護を助けるのも教育を充実するためにもいっぱいお金が要るんじゃ」
「それはわかるよ。学校で習ったから」
「国に入るお金が限られちょるから使うお金も限られちょるんじゃ」
「あ~収入と支出の関係だよね。これも学校で習ったよ」
「子供から年寄りまで安心して暮らせるにはお金が足りんのんじゃ」
「それでお金のない社会が良いっていうことなんだね」
「そうなんじゃ。誰が政治家になっても世の中が良うならんのんじゃ」
「そういうことなんか~。わかったよ」
「国は国債を作ってお金に変えて借金としてお金を使うとるんじゃ」
「それが国の借金ということなんだね」
「その借金を返すために税金を上げて返しちょるんじゃ」
「税金が増えると国民の生活が苦しくなるよ」
「変ちくりんな話じゃろうが(笑)」