「人様に迷惑をかけてはいけません」って言うけどね

子どもの頃言われた言葉の一つに
「人様に迷惑をかけてはいけません」って。
何が迷惑で何が迷惑じゃないのか?
わかりませんよね。

「小さな親切大きなお世話」って言われてこともあるけど。
大きなお世話って迷惑をかけていることでしょうか?
相手が困れば迷惑をかけたことになるんでしょうね。

お金の要る社会は物も労働もお金が要ります。
お金が無いと物もサービスも得ることが出来ないんですよ。

若い頃趣味で天体写真を撮っていた頃です。
職場の同僚が親切心で言ってくれました。
「機材を作るんなら知り合いの人に作ってもらおうか?」
カメラを取り付けるための鉄板を作る話です。
「はい!お願いします」

数日して持ってきてもらいました。
「ありがとうございます」
「・・・・・」
「え?」
「お金は?」
「え!お金が要るんですか?」
「そりゃあタダではやってもらえんだろう」

同僚は親切心で言ってくれたことなんだけどね。
昔から親切はお金をもらわない生き方をしていたから
お金を請求されるとは思いもよらなかったことです。

人様に何かをしてもらうことは抵抗を感じます。
人様に何かをしてあげることも抵抗を感じます。

「私は親切にされても何もお返しが出来ません」
そう言われたこともあります。
老人ホームへボランティアに行った時も同じでした。
歳をとるとほとんどが人様のお世話になるんです。
自分でできたことができなくなるんだから。

いつの日からか忘れたけどね。
「人様に迷惑をかけてはいけません」
より
「人が喜ぶことをしよう」
を実践したほうがいいと思うようになりました。

人様に迷惑をかけない生き方は
人との関わりを持たない生き方になってしまう。
人が喜ぶことをする生き方は
人との関わりを持ち大切にする生き方になる。

お金の無い社会になると
「人が喜ぶことをしよう」の生き方が実践できます。
僕はそう思うよ。