未来を語り合う(8)

生産と物流の話はなんとなくわかったけど
お金のない未来って不思議に思ったことあるよ。


何が不思議なの?


文明が発達したからお金が出来たんでしょ?


そうね。


お金のない社会って
原始的な社会のような気がするんだけど。(笑)
しかも
物々交換をしなければ何も手に入らない。(笑)
物を持っていない人は
物々交換が出来ないからどうなるんだろうって。


そこが誤解されることよね。
お金はね
物々交換を便利にするために作られたのよ。


え?


お金の要る社会は物々交換の社会なの。
物々交換を便利にするために作られたんだから。
だから
お金は単なる道具なのよ。


お金のない社会は交換する物は要らないの?


まったく要らないのよ。
だって
必要なものが必要な量だけ生産されていれば
お金なんか必要ないでしょ?


物々交換の社会って見返りを求める社会なの。
だから
少ない努力で多くを得るために知恵を使うのよ。


お金のない社会はすべてが無料だから
見返りを求めなくても気持ちよく仕事が出来る。
だから貢献社会って言うんだね。


・こうけん【貢献】(大辞林 第三版の解説)
1、物事や社会に力を尽くして,
 よい結果をもたらすこと。寄与。
2、貢ぎ物を奉ること。また,その貢ぎ物。


貢献ってなんだか難しいけど
子どもの心と同じよね。


なぜそう思うの?


子どもって親のお手伝いをしたがるでしょ?
それに
親が喜んでくれると嬉しいじゃない。
「自分は親の役に立っている」
「ありがとうって言われると頑張りたくなる」
とかね。


人間は他の人間の役に立つことが良いんだね。


できれば
地球の役に立つとか、宇宙の役に立つとか?(笑)


細胞が体のために存在するのと同じね。


その例えはわかりやすいよ。(笑)