爺ちゃんとミノル(33)

「お母さんには美味しかったと言うちょってくれ」
「うんわかった」
「そろそろ帰るからの。またゆっくり話そう」
「うん、お爺ちゃんと話すと楽しいからまた来てね」
「嬉しいの~♪今度来るまでいろいろ考えてみ」
「何を?」
「年寄りにしかわからんことはいっぱいあるからの」
「うん。お爺ちゃんも若い者しかわからないことは僕が教えてあげるね(笑)」
「こりゃあ一本やられたの~(笑)」
「パソコンがあればなんでも調べることが出来るからね」
「便利になったもんじゃの~(笑)」
 
 
「お爺ちゃんは帰ったら何をするの?」
「米は作らんかったけど草だけは伸びるからの~」
「あ~草刈りね」
「畑の草引きもあるけどの」
「僕は勉強を頑張るよ」
「時々でええからテレビのニュースやらインターネットでニュースを見ちょけよ」
「どうして?」
「身近なことだけでのうて日本のこととか世界のことを知っちょったほうがええけえの」
「僕はまだ小学生だよ(笑)」