爺ちゃんとミノル(43)

「そっか~。どう考えてもお金の要る社会って良くないんだね」
「じゃからお金に頼らんでもえ~社会を作らんにゃあいけんのんじゃ」
「それからもう一つ気になっていたことがあるんだけどね」
「なんじゃ?」
 
 
「このあいだお爺ちゃんが言っていたリサイクルセンターの話なんだけどね」
「それがどうした?」
「あれを世界中に作ったら良いのにって♪」
「ええこと言うの~(笑)」
「作られたものはみんな再利用したり無害にして処分するって言ってたよね」
「そうじゃの~。それが自然の仕組みと同じじゃけどもう一つ大事なことは」
「その先はわかるよ。お金でしょ?」
「そうなんじゃ。お金が人間の行動をさまたげちょるけ~の~」
 
 
「結局このあいだお爺ちゃんが言っていた世界が一つの家族にならなければってことだよね」
「そうなんじゃ。よう覚えちょるの~♪」
「それで政治家になっても世の中が良くならないんだね」
「政治家のせいじゃないんじゃがの。国民が世界平和の実現を真剣に考えんにゃあいけんのんよ」