爺ちゃんとミノル(42)

「お金の使い方さえ国民のためになるんだったら良いんじゃないかな~って」
「お金の要る社会じゃからそういう発想がおきるんじゃの~」
「それでもだめなの?」
「ええか?例えばじゃの。お父さんの給料より家族の生活費が多かったらどうする?」
「借金しないといけないよね」
 
 
「できるだけ借金を少のうしようと思うたら生活費を少のうせんにゃあならんじゃろう?」
「うん」
「その中でミノルの小遣いを減らされたらどうする?」
「それは嫌だよ」
「電気代もガス代も節約するとなるとお風呂も二日に一回とか(笑)」
「あ!お爺ちゃんが言いたいことがなんとなくわかったよ」
 
 
「言うてみ」
「政治の世界もお金の使い方で与党と野党で違うんだね」
「政治はお金を使った経済活動で成り立っちょるからの~」
「だから、お金の使い方が変わるだけでお金で困る人はなくならないんだね?」
「借金せんにゃあ成り立たん政治はどう考えてもおかしいんじゃ」