爺ちゃんとミノル(68)

「ところで熱い飲み物が飲みとうなったんじゃがコーヒーを入れてくれんか?」
「あ~良いよ」
「そこのインスタントコーヒーでええからの」
「粉はどれくらい?」
「小さじ半分くらいかの~」
「たったこれだけで良いの?お湯はどれくらい?」
「普通でええど」
「このコーヒーって底が見えるよ(笑)」
「それくらい薄うてええんじゃ」
「コーヒーの香りはするけど(笑)」
「どうせ半分くらいしか飲まんからの。半分は捨てるからもったいないんじゃ」
「これならコーヒーの飲み過ぎって心配ないね(笑)」
 
 
「雪が降るくらい寒うなったけどミノルのところはコタツがないのう」
「エアコンを使っているからね」
「エアコンは便利じゃが部屋を閉め切っちょると体に悪いど」
「どうして?」
「部屋を締め切ったままじゃと同じ空気ばかり吸うことになるんじゃ」
「自分が吐いた空気を何度も吸うってことか」
「体の免疫力が落ちるんじゃ」
「だから新鮮な空気が必要なんだね」