爺ちゃんとミノル(77)

「どうしてモーターを思い出したの?」
「ええか?モーターを作ったことはあるか?」
「うん。あるよコイルを巻いてモーターを作って磁石のそばに置いてから電気を流すとモーターが回るの」
「そうか。それならわかるな。その逆はやったことはあるか?」
「その逆って?」
「モーターを回したら電気が出来るって」
「え~?ないよ」
「電気が出来る仕組みは習ったか?」
「習ったよ。・・・そっか~モーターを回せば電気が出来るんだ」
 
 
「それならわかるじゃろう。話を最初に戻すど」
「うん」
原子核の周りを電子が回るのはモーターが回るのと同じに見えるじゃろう?」
「なんとなく(笑)そっか~お爺ちゃんが人間の体は充電式の乾電池みたいなものって言ってたね」
「それもじゃがの。電気が流れると磁界が出来るんじゃ」
「じかい?」
「わからんでもええ。お爺ちゃんにもわからんのじゃから(笑)」
「それで?」
「それは微弱なエネルギーが出ちょるそうなんじゃ」
「エネルギー?」