そして世界は変わった(働くこと3)

独身の友人は家庭を持ってからの仕事の選び方を気にしてます。
「ところでマー坊さんは仕事を選ぶ時何を基準にしたの?」
「若い頃は楽で収入の多い仕事を探していたけどね」
「で、最初はどんな仕事をしたの?」
「高校卒業してからすぐに入ったのは生命保険会社だったよ」
「まさか保険のセールスマン?」
「いいや、事務員だよ」
「給料は良かったんだろうね〜?」
「高校卒業する前に鉄鋼会社に内定していたんだけどね」
「何で大きな会社の内定をやめたの?」
「両親が将来のことを考えると生保のほうが良いって言うからね」
「それは正解だったの?」
「たしかに給料も良かったし楽ではあったんだけどね。
その保険会社はもう倒産してるよ(笑)」
「後になってからどうなるかわからんね〜」

今更ながら思うんですけどね仕事選びって難しいですね。

「それで職を転々と変わって何か気付きはあったの?」
「うん、二度目が運送会社で肉体労働と夜勤を経験したよ。
僕には夜勤は向いていないことがわかった(笑)。
三度目の転職は自動車学校の指導員だったね〜」
「自動車の教官をしたの?」
「うん、技能と学科のね」
「いろんな人と出会えて楽しかったんじゃないの?」
「うん、たしかに楽しかったけど朝9時から夜9時までの
仕事だったからけっこうきつかったね」

たしかに自動車学校の仕事は楽しいです。
その反面自分を試されるんですね。
あの先生の教え方はどうのこうのって評判になるんですから。

「自動車学校の仕事が一番長くてね16年やったよ」
「そんなに気に入った仕事なのに何で辞めたの?」
「そうなんだよね〜、周りの人はみんな疑問に思ったよ。
それは『やりがいの仕事と生きがいの仕事」に気付いたの」
「じゃあその『やりがい』と『生きがい』の判断だね」