みんな違うけどみんな同じ

一時期「自分探し」って流行っていたよね。
その頃自分探しに興味を持った人がいてね
四国八十八ヶ所巡りをやりたいって。


その人が言うには車で簡単に済ませたいって。
「そりゃあ違うでしょう」って言ったけどね。


自分のことを自分以外にわかる人はいないから
自分のことをもっと知るために自分の中に入る。
自分の中の自分を「本当の自分」と言う。


でね僕はこう思うんですよ。
本当の自分は簡単に見つかるけど
いろんな自分が邪魔をするって。


草が「あるがままを楽しむ」と教えてくれた。
これは自分が聞いたのではなく
本当の自分が受け取ったことなんだけどね。
草は動けないからあるがままを楽しむしかないって。


人間だったらどうだろう?
人間だって同じかもしれないよね。
あるがままってすべてじゃないですか。
喜怒哀楽すべてです。
すべての現象、自分に起きるすべてのこと。


すべての人の顔が違うように
「自分」という個性はすべて違うんですよ。
でもね
すべての「本当の自分」は同じじゃないかと思う。
体の中の細胞のように
60兆個の細胞たちは一つの体のために存在する。


宇宙は一つの生命体。
人間だって植物だって鉱物だって宇宙の中の一部。
すべての存在はすべてのために存在する。


本当の自分はそれを知っていると思うよ。
それを思い出させないようにしているのは誰?


みんな違っていいけど
みんな同じだと言うことも知らなきゃいけないと思う。